Firefox 2 の新機能(2) 検索、フィード、フィッシング対策、スペルチェック

2007年3月3日(土) 20時2分 by level
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この記事は、「オープンソースマガジン 2006/12 Firefox 2 特集」の一部を加筆修正したものです。

オープンソースマガジン2006/12 風太君親子

Firefox 2 新機能紹介シリーズの後半は、検索、フィード、フィッシング、スペルチェックと、Firefox を使いこなす上で抑えておきたい項目を取り上げます。

もくじ

Firefox 2 では検索バーと検索エンジンの仕組みも一新されました。1.5までは Sherlock という Apple の開発した検索エンジンのフォーマットが使用されていましたが、新たに Amazon A9 が提案する OpenSearch フォーマットが採用されました。従来の Sherlock フォーマットも自動的に OpenSearch フォーマットに変換されます。OpenSearch は Microsoft の Internet Explorer 7(IE7)でも採用されており、今後の検索エンジンの標準フォーマットとなっていくものと思われます。

注 MozSearch と OpenSearch

厳密に言うと、Firefox 2 の標準検索エンジンフォーマットは OpenSearch ではなく MozSearch という独自フォーマットであり、Firefox 本体や拡張機能で配布される検索エンジンは MozSearch フォーマットとなっています(ただし、MozSearch の記述内容はほとんど OpenSearch と同じです)。よって、ウェブからインストールさせる検索エンジンは OpenSearch を用いるべきです。MozSearch と OpenSearch の詳細については Mozilla Developer Centerの解説(日本語)が参考になります。

検索エンジンの管理

検索プラグインのインストール 検索エンジンの通知
検索エンジンの管理方法が大幅に改善されました。検索プラグインを提供しているサイトを訪問すると、検索バーのアイコンの背景色が変化して検索プラグインが提供されていることを知らせてくれます。

検索プラグインのインストールはドロップダウンリストに表示される「”??”を追加」で簡単に行うことができます。

また、検索バーの管理では、検索エンジンの並び替え、削除、初期化などを行うことができます。

検索バーの管理
検索サジェスト
検索サジェスト

検索バーを通じて Google、Yahoo! Japan、Goo ウェブで検索する場合はサジェスト機能を使用することができます。サジェストとは検索語句の候補を示してくれる機能のことで、検索語を途中まで入力した時点で、該当する検索対象語句の候補が表示されます。本物の Google サジェストでは、IME が未確定の状態でも候補を示してくれるのに対して、検索バーでは確定するまで候補が示されないという制限がありますがそれでも十分使えます。

うろ覚えの単語を検索するときには特に便利ですし、また、世の中でどのような語句の検索が行われているかを垣間見ることもできるので非常に面白い機能です。

Google 電卓 Google 電卓 Google 電卓

なお、Google 検索バーではサジェスト機能と、Google 電卓機能を組み合わせてユニークな使い方ができます。

検索プラグインの作成

検索エンジンを定義する検索プラグインは簡単な XML フォーマットですので容易に作成することができます。詳細は別項を参照してください。

RSSフィード

Firefox 2 では RSS フィードの扱いも大きく改善され、ライブブックマークの登録だけでなく、フィードのプレビューとフィードリーダーへの登録ができるようになりました。フィードリーダーはデフォルトでは My Yahoo!、Google、Bloglines、はてな RSS、livedoor Reader、goo RSS リーダーの6個のウェブサービスが登録されているほか、スタンドアロンなアプリケーションを登録することも可能です。

フィード通知アイコン

フィードを登録するにはフィードの URL またはロケーションバーに表示されるオレンジ色のフィードアイコンをクリックします。するとフィードのプレビューが表示されるので、ここからライブブックマークまたは任意のフィードリーダーに登録することができます。設定によってはプレビューを表示することなく直接フィードリーダーへ登録することも可能です。

フィードのプレビューとフィードリーダーへの登録

デフォルトで載っていないフィードリーダーを追加するには about:config で以下の変数を追加します。(数字)の部分には既存の設定と重ならないように通し番号を振ります。日本語版ではデフォルトで0から5まで使用されているので6以降を指定することになります。

browser.contentHandlers.types.(数字).title(文字列)
フィードリーダー名
browser.contentHandlers.types.(数字).type(文字列)
フィードリーダーのタイプ("application/vnd.mozilla.maybe.feed")
browser.contentHandlers.types.(数字).uri(文字列)
RSS フィードをフィードリーダーに登録する際に用いるURLを指定。
%sが RSS フィードの URL に置き換えられる。
コラム フィードアイコン

img/feed_icon28x28.png Firefox 1.0 から使用されているこのオレンジ色のフィードアイコンは、Mozilla Foundation から自由に利用できるよう一般向けに公開されました。これを受けて Opera や IE7 でも同じフィードアイコンが採用されており、実質的に RSS フィードの標準アイコンとなったといっても良いでしょう。最近では個人のブログ等でも良く利用されています。このアイコンはフィードアイコン FAQ のページから入手できます。

フィッシング対策

フィッシング対策

Firefox のフィッシング対策機能は Google によって開発された Google Safe Browsing for Firefox をベースにしています。この機能はデフォルトでオンになっており、あらかじめダウンロードされたフィッシングサイトのリストをもとに、訪問したサイトがフィッシングサイト(偽装サイト)であるかを判定します。このリストは定期的にサーバーからダウンロードされます。フィッシングサイトであると判定された場合は上のような警告が表示されます。なお、こちらのテストページで実際の動作を確認できます。

スペルチェック

Firefox でも Thunderbird と同様に、欧米語のインラインスペルチェックがテキストエリア内で使用できるようになりました。意を決して英語でコメントを書き込むような場合には強い味方となるでしょう。ただし、日本語版では辞書が同梱されていないためにそのままでは使用できません。

デフォルトではスペルチェックが有効になっているのは複数行のテキストエリアのみでですが、about:config から layout.spellcheckDefault を2に設定すると、1行テキストフィールドでも有効になります。

スペルチェック用辞書の追加 スペルチェック

スペルチェックを利用するにはまず辞書をインストールする必要があります。これはテキストエリアのコンテキストメニューの「辞書を追加」から拡張機能としてインストールできます。スペルチェックが有効になっていると、辞書に載っていない単語は赤い下線が表示されるので、該当する単語のコンテキストメニューから修正候補を選んだり、ユーザ辞書に追加したりすることができます。Godzilla(ゴジラ)は辞書に載っているのに、Mozilla や Firefox が載っていないのはご愛嬌です。ユーザ辞書はプロファイルフォルダの persdict.dat に単純なテキスト形式で保存されます。

本文で取り上げなかったネタ

本文からもれた Firefox 2 関連のネタ集です。

タブの OS ネイティブ表示

タブの表示をOSネイティブにする設定方法が userstyles.org 紹介されています。

タブのオーナー

あるページからフォアグランドで開かれた新規タブに対する親のページがオーナーです。新規タブを閉じるとフォーカスはオーナーに戻りますが、一度でも他のタブに移動するとパーなー情報が失われてしまいます。オーナーの無いタブを閉じた場合は左隣のタブにフォーカスが移ります。この動作は browser.tabs.selectOwnerOnClose(真偽値)で制御できます。

大量のタブを開く

一度に大量のタブを開くときに(デフォルトでは15個)確認ダイアログが表示されるようになりました。これは browser.tabs.maxOpenBeforeWarn(整数値)で制御できます。

移動ボタン

Firefox 2 では移動(Go)ボタンがロケーションバーと一体になったために、従来のようにツールバーのカスタマイズで移動ボタンを非表示にできません。その代わり browser.urlbar.hideGoButton(真偽値)で制御できるようになっています。

中クリックで新規タブ表示

ロケーションバー横の移動ボタンや検索バーの虫眼鏡アイコンを中クリック(ホイールクリック)すると新規タブでページを表示することができます。Firefox ではクリックしてページが表示されるケースの多くで、中クリックすると新規タブにページが表示されます。いろいろ試してみてください。

自動補完候補の削除キー

フォームなどの自動補完候補を削除するキーバインドが IE と同じ Delete キーになりました(従来の Shift+Delete も有効)。

ページ内検索

テキストエリアもページ内検索の対象になりました。

外部エディタによるソース表示

外部エディタによるソース表示が可能になりました。view_source.editor.externaltrue にして view_source.editor.path にパスを設定します。

throbber

以前のバージョンでは throbber(右上のアイコン)をクリックすると Firefox のページが表示されてましたが、本バージョンではリンクが削除されました。この機能は拡張機能 Throbber Button で復活できます。

最終更新: 2007年3月8日(木) 0時32分

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