デジタル歩数計、水没事故から復活

2010年4月3日(土) 21時57分 by level
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Tags: その他

義父のために購入したシチズン デジタル歩数計 Peb TW600amazon)が水没事故で動かなくなってしまいました。水没といっても洗濯物と一緒に洗濯してしまったというもので、実物を見てみると、液晶パネルとケースの隙間の水と気泡の動きから見てたっぷりと水が入り込んでしまっている状態です。もちろん液晶には何も表示されていません。

すでに事故から10日ほど経っているとはいうものの、電子式の3D加速度センサを搭載したこの種の製品では、電池以外に水没で大きなダメージを受けるものではないだろうとの予測のもと復活を試みることとしました。

まずは、電池の蓋を外してボタン電池(CR2032)を取り出してみると、あまり水に浸かったという様子もなく、電池自体の電圧も十分で、後述の通りそのまま継続利用可能な状態でした。

続いてケースのネジを外して裏蓋を取り外します。ネジは極小のものですが手持ちの精密ドライバーを使えば問題なし。この時点で多少水が出てきたので、水を吸い取りつつ業を進めます。さらに基板を止めてあるネジも外してドライバーを差し込みながら基板を外しにかかりますが、一箇所引っかかっていてうまくはずれません。よく見るとネジを一箇所外し忘れていました。あぶないあぶない。

TW600 分解(1)

上の写真は全部ばらしたところで、予想通り部品は非常に少ないです。真ん中の白い板が液晶版の裏面で、これとケースの透明カバーの間に大量の水が入っていました。とりあえず、水分はペーパータオルで拭きとって、ドライヤーの温風をまんべんなく浴びせて乾かしておきました。

基板を見ると、メインのチップは NEC 製、その下の3mm角の小さい部品には

Z→X
↓
Y

の刻印があったので、これが歩数計の肝になる3D加速度センサなのでしょう。

TW600 分解

今回の修理とは関係ないですが、液晶版と基板との接続は、赤丸で示すように、液晶版の上部についた導電性ゴム板と基板のパターンを密着させて行うようになっています(基板をそのまま手前側にひっくり返して液晶に密着させる)。10年くらい前に携帯ゲーム機を分解修理した時もすでに同じような仕組みになっていましたが、これだと、フラットケーブルをはんだづけするより組み立ても修理もずいぶん楽になります。

さて、水分が十分飛んだと思われるので、元通りに組み立てて元から入っていた電池を入れてみると、液晶画面にリセット後の画面が表示されました。これで無事修理完了と思いきや、ボタンを押しても反応がありません。さてはボタンと基板の間のゴム版を裏返しにして装着してしまったかと思って、分解して裏返してみてもやはりスイッチが効きません。

多くのリモコンでは、ボタンと基板の間には導電性ゴムのようなものが挟み込んであり、ボタンを押すとこのゴムが基板のパターンをショートさせてスイッチとして動作させるようになっていますが、これはそういうタイプではないようです。(ただし、リセットボタンだけは別で、基板中央左下に田の字型のパタンがありますが、リセットボタンを押すと導電性ゴムがここをショートさせてリセットが働くようになっています。)

写真下の左側にあるオレンジ色の4個の丸い部分は少し膨らんでいて、ここを爪で押すとプチっと音がすることからこの中に機械式?のスイッチが仕組まれているようです。ということは、この中には空洞があって、そこに水が入り込んでいるのかもしれません。一見するとスイッチ部は密閉されているのでこれは厄介な問題になりそうです。ということで、初日の作業はそこで打ち切りにしました。

次の日、前日の分析を元に、再度ドライヤーで基板のスイッチ部を中心に入念に(とはいっても5分くらい)温めて水分を飛ばします。再度組み立ててボタンを押して見ると、、、おおっ、、ちゃんと動作しました。一晩おいている間に水分が飛んだのか、ドライヤーで水分が飛んだのかは不明ですが、めでたしめでたしです。

ちなみに、水没する前の2週間分の記録もちゃんと残っていました。

教訓:

  • 最近の電子機器は意外と水に強いぞ
  • ボタン電池も意外と水に強いぞ
  • 水分は十分に飛ばすこと(ドライヤー+自然乾燥)
  • 一家に一セット、精密ドライバー

後日談:デジタル歩数計、その後 - えむもじら

最終更新: 2010年4月17日(土) 11時32分

コメント (2)

1 4/04 01:29 megu
(c1) [2010/04/04 01:29:12] by megu

はじめまして。

私も偶然同じ歩数計を使っていて2ヶ月ほど前に同じように洗濯機で洗ってしまったのですが、ほぼ同じ方法で復活させることができました。

いつもはROMですが感動のあまりつい書き込んでしまいました。

2 4/06 00:03 hiro
(c2) [2010/04/06 00:03:43] by hiro

こんな感じで復活できるんですね~
洗濯してもなんとかなるとは。
楽しい記事でした!

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  1. 閾値以下のデータしかありません。