Firefox 4 の新通知システム(Doorhanger)

2009年8月22日(土) 15時17分 by level
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New Notification UI - mozilla.dev.apps.firefox | Google グループで Alex Faaborg 氏が Firefox 4 で予定されている新通知システム(通称 Doorhanger:ドアハンガー)のモックアップ(注:2320x6504の画像ファイル) Notification Refresh Overview, il 20090820 を紹介しています。例によって巨大な画像ファイルでの提供なので、ばらして、再構成したうえで翻訳してみます。

通知バーシステムの何が問題なのか

インタフェースの問題
Firefox 3.5 の通知バー

1. 通知バーが何を知らせようとしているかを認識するには、通知バーの左端に視線を移動させる必要がある。周辺視野で通知内容を確認することができない

2. ワイドモニターを使用しているとメッセージと動作ボタンは遠く離れてしまうことがある。

3. サブオプションはメインオプションを不明瞭にする(通知にもよるが)。

4. 時として動作ボタンが何をするのか明確ではない。例えば "Share location" ではなく "Tell them" や "Ok" の場合。

5. クローズボタンはとても小さく、通知を消すのに二つのやり方がある(この例では "Don't Share" とクローズボタン)。

6. 通知バーを閉じるか新ページのナビゲーションを続けるかのどちらかを選択する必要がある。「単に無視する」方法がない。これはモーダルダイアログよりはましだが、Gmail のようなサイトではパスワードマネージャがずっと表示されたままとなる。

7. 動作決定後、それをやり直す直接的な方法がない。動作ボタンとクローズボタンを取り消す方法がない。

上位レベルの問題

8. 通知バーはウェブページに関連した通知を表示するのにはよくマッチしている。しかし、ブラウザ自身が通知する場合はよい方法ではない。例えば、これは特定のページのコンテンツ領域に不自然に表示されたブラウザレベルの通知。

コンテンツ領域に表示された Firefox のライセンス通知バー

9. 通知バーが表示されるとコンテンツ全体が下にシフトする。

10. これらのメッセージはコンテンツ領域に現れるので、技術的にはウェブサイトが通知を偽装することが可能である。

11. 通知バーは重いインタフェースである。これは「ユーザ名とパスワードを用いて自動ログインしました」や「位置情報が共有されました」といった追跡メッセージをサポートしていない。これらのメッセージはユーザが応答すべきものではなく、LED を点滅させるようなものである。

12. 複数の通知がある場合、通知バーは現状ではスタック表示をサポートしておらず、一つずつ連続して表示される。

新通知システム

通知ダイアログ以外の領域をクリックすると通知が消えます。

Page ボタンからポップアップするパスワード保存通知

分割されたボタンにより、Yes/No 以上の拡張されたフォームを表示できます。この例ではパスワードを保存するだけでなく、今後は自動的にログインするようにできます。

自動ログインオプション

通知が消えても、ページメニューの最初に表示されます。それ以外はこのメニューの常設コマンドです。

最初の通知で表示される 64x64 のアイコンを目にしているので、ユーザは目的の機能を簡単に再認識することができます。

ページメニュー:パスワードを記憶する

ページメニューは、以前の操作をいつでも取り消す機能を提供します。例えば、この例では保存したパスワードを破棄できます。

ページメニュー:パスワードを削除する

これはアクティビティ通知です。この単体のアイコンは、Firefox がユーザの代わりに行った動作を通知します。例えば、この例では Firefox はウェブページに自動的にログインしました。別の例としては、Firefox が位置情報を自動的に送信する場合があります。

アクティビティ通知

これらのすべての動作は、ユーザが Firefox に対して今後は自動的に処理するよう明示的に指示したものですが、通知サービスはそれがまだ継続していることを知らせるものです。

単純に画像だけが表示されます。これはハードディスクが動作しているときに単に LED が点滅するのことのアナロジーです。

アクティビティ通知を目にしたら、ページメニューからこの動作を今後は行わないよう設定することができます。

動作設定を変更する

二つの手法の比較

クリック可能な領域と構成
従来の UI 新 UI
問題点への対応

問題1. 通知バーが何を知らせようとしているかを認識するには、通知バーの左端に視線を移動させる必要がある。周辺視野で通知内容を確認することができない。

対応1. アクティビティアイコン64x64 のアイコンは低解像度の周辺視野でも認識できるよう(明確に異なる形と色を使って)デザインされているので、ユーザは一瞥しただけで確認できるようになる。

問題2. ワイドモニターを使用しているとメッセージと動作ボタンは遠く離れてしまうことがある。

対応2. すべてが一か所に集まっている。

問題3. サブオプションはメインオプションを不明瞭にする(通知にもよるが)。

対応3. "Yes" は強調され、ユーザは通知を簡単に消したり無視することができる。

通知ダイアログ

問題4. 時として動作ボタンが何をするのか明確ではない。例えば "Share location" ではなく "Tell them" や "Ok" の場合。

対応4. 動作ボタンとメニューコマンドには同じ文字列が使用されるので、開発者は動作を記述するときのガイドラインに従う必要がある。

ユーザはボタンを読むだけですべての情報が得られるので最初の通知の認識にも効果がある。

問題5. クローズボタンはとても小さく、通知を消すのに二つのやり方がある(この例では "Don't Share" とクローズボタン)。

対応5. クローズはまさにユーザのカーソルの下にあり、他にダイアログを消す手段はない(ユーザにとって画面上で 16x16 のターゲットを探すことは非効率であるので)。

問題6. 通知バーを閉じるか新ページのナビゲーションを続けるかのどちらかを選択する必要がある。「単に無視する」方法がない。これはモーダルダイアログよりはましだが、Gmail のようなサイトではパスワードマネージャがずっと表示されたままとなる。

対応6. やりたいことを続けたいなら、明示的に "no" に反応することなく、単に通知を無視すればよい。

問題7. 動作決定後、それをやり直す直接的な方法がない。動作ボタンとクローズボタンを取り消す方法がない。

対応7. 視覚的に関連付けられた通知とページメニューのコマンドにより機能はいつでも利用できる。

通知ダイアログ

問題8. 通知バーはウェブページに関連した通知を表示するのにはよくマッチしている。しかし、ブラウザ自身が通知する場合はよい方法ではない。

対応8. ページとツールボタンは、ページに対する動作とブラウザに対する動作という違いを明確にする。ブラウザレベルの通知はページメニューではなく、ツールメニューに関連付けられる。

ツールメニューからポップアップ数るブラウザレベルの通知ダイアログ

問題9. 通知バーが表示されるとコンテンツ全体が下にシフトする。

対応9. 新しい通知はクロームとコンテンツにオーバーレイする。

問題10. これらのメッセージはコンテンツ領域に現れるので、技術的にはウェブサイトが通知を偽装することが可能である。

対応10. オーバーレイのために通知を偽装することは不可能である。

アクティビティ通知

問題11. 通知バーは重いインタフェースである。これは「ユーザ名とパスワードを用いて自動ログインしました」や「位置情報が共有されました」といった追跡メッセージをサポートしていない。これらのメッセージはユーザが応答すべきものではなく、LED を点滅させるようなものである。

対応11. 新しいアクティビティ通知がこの機能を提供する。

問題12. 複数の通知がある場合、通知バーは現状ではスタック表示をサポートしておらず、一つずつ連続して表示される。

対応12. 新しい API は複数の通知の多重表示をサポートする。

最終更新: 2009年8月23日(日) 15時15分

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