「Firefox3移行は50%」?

2008年10月5日(日) 10時57分 by level
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Google Chromeシェア登場1カ月Opera超え、Firefox3移行は50% | エンタープライズ | マイコミジャーナル 2008/10/03

この記事のタイトルの「Firefox3移行は50%」に興味を引かれて記事を読んでみましたが、どうにも意味不明です。このタイトルから、「Firefox ユーザのうち、Firefox3 に移行したのはまだ50%」と読み取ったのですが、どう考えてもそんなに低いはずがありません。

Net Applicationsの報告によると2008年9月におけるWebブラウザのシェアは次のようになった。(中略)Safari 3.1のシェアがFirefox2のシェアをこえているところも注目点だ。

  1. 71.52% - IE (IE7 46.35%, IE6 24.67%)
  2. 19.46% - Firefox (Firefox3 13.27%, Firefox2 5.77%)
  3. 6.65% - Safari
  4. 0.78% - Chrome
  5. 0.63% - Opera

(中略)Firefoxでは2から3への移行がここ1カ月で進み、Firefox 2のユーザの過半数がFirefox 3へ移行した。

記事の中の数値では、「Firefox3 13.27%, Firefox2 5.77%」とあって、Firefox3の方が断然多くなっています。そもそも「Firefox3移行は50%」に対応する本文の記載はどこにも見当たりません。

では記者さんはどういう意図でこの表現を使ったかというと、答えらしきものはこの記事のソースである Market share for browsers のサイトにありました。

51% of Firefox 2.0 Users Upgrade to 3.0 Since August 25th

この記事の見出しは確かに「51% の Firefox 2.0 ユーザは 3.0 にアップグレードした」とありますが、重要な修飾節「8月25日以降」がもれています。つまり、8月25日時点での Firefox 2.0 利用者のうち、51% が 3.0 に移行したことを言っているわけです(8月25日というのは Firefox 2.0 ユーザに対して 3.0 への自動更新が有効になった日)。

おそらく、Google Chrome のシェアの数値をメインに記事を書いている最中に、Firefox の 51% という記事を見つけて追加したものの、

  • タイトルに追加する際に、重要な前提条件を省略してしまった(単純ミスまたは本当の意味を勘違いしていた)
  • 本文に記載するのを忘れた!

ということではないでしょうか。

また、最初の段落の「Safari 3.1のシェアがFirefox2のシェアをこえているところも注目点だ。」という記述も何が注目点なのかさっぱりわかりません。最新版である Safari 3.1 のシェアと、旧版である Firefox2 のシェアを比較することに何の意味があるのでしょうか?

さらに、言わせてもらえば、以下の記述も論理が変。

Firefox3がシェアを伸ばすかどうかは、Firefox2のユーザがほぼ移行したあとでさらにシェアが拡大するかを確認する必要がある。

これは、おそらく Firefox が今後もシェアを伸ばしていくか?ということをいっているのだと思いますが、であれば、Firefox3だけのシェアを見るのではなく、すべてのバージョンの合計シェアを見ればよいわけで、Firefox2からの移行を待つまでもないわけです。

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