Firefox 2 の新機能(1) テーマ、アドオン、タブ、セッション

2007年3月3日(土) 20時1分 by level
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この記事は、「オープンソースマガジン 2006/12 Firefox 2 特集」の一部を加筆修正したものです。

オープンソースマガジン2006/12 風太君親子 Mozilla Firefox 2 が昨年10月25日にリリースされました。Firefox 1.5 のリリースからおよそ1年ぶりのメジャーアップデートとなります。Firefox 2 ではアドオンの管理、フィード、検索バー、タブブラウザ、設定画面(アドオン、オプション)などユーザインタフェースを中心に大幅な変更が加えられています。本稿では Firefox 2 の新機能と変更点について紹介します。

もくじ

新しくなったテーマ

Firefox 2では新しいデフォルトテーマに変更されました。新しいテーマは、ツールバーのデザインが一新され、従来のものに比べて若干薄めの色合いとなっています。ただし、タブの表示が OS のネイティブ表示ではなく独自表示となっているなど、今回の変更には賛否両論があるようです。筆者も個人的には1.5のデザインの方が良かったかなと思っています。もっとも、Firefox はテーマを変更できるのが特徴ですので、好みのテーマに変更することが可能です。また、2.0用の従来のWinstripe/Pinstripe も作者によって公開されています。

Firefox 1.5 テーマ
Firefox 1.5のデフォルトテーマ
Firefox 2 テーマ
Firefox 2のデフォルトテーマ

デフォルトテーマの名称

Firefox のデフォルトのテーマは伝統的に Winstripe(Windows)、Gnomestripe(Linux)、Pinstripe(Mac)と呼ばれています。今回のように大幅に内容が更新されても名前は変わらないようです。

旧 Winstripe と Pinstripe

Firefox 2 用の旧 Winstripe は Mozilla Add-ons から、Pinstripe は作者のページからそれぞれダウンロードできます。

他にも、丸窓に対応した Winstripe Modern や、新テーマをくっきりさせた Opaque + ClearTabs などがあります。

アドオン管理

従来は拡張機能とテーマは別々のダイアログで管理されていましたが、言語パックも含めてアドオンとして一つの画面で管理されるようになりました。有効・無効の切り替え、削除、更新チェック、インストールもすべてこの画面から行えるようになっています。

拡張機能の更新通知 拡張機能のインストール
拡張機能の更新通知とインストール

また、起動時に拡張機能の更新チェックが行われ、更新がある場合はダイアログが表示されるようになりました(実際には、前回起動時にチェックした更新内容を次回起動時に表示しているようです)。この機能により、拡張機能を常に最新の状態に保つことができます。

タブ

Firefox 2.0で最も大きく変わったユーザインタフェースはタブでしょう。以下タブ周りの変更点について説明します。

Firefox 2 のタブ

タブ状態1
図1. タブが少ないときはすべてのタブにクローズボタンが表示される

タブ状態2
図2. タブが増えてくるとアクティブなタブだけにクローズボタンが表示される

タブ状態3
図3. さらにタブが増えると横スクロールできるようになる

クローズボタン

Firefox 2 ではタブのクローズボタンがタブに表示されるようになりました(図1)。タブが少ないときはすべてのタブにクローズボタンが表示されますが、タブが増えてくるとアクティブなタブだけにクローズボタンが表示されるようになります。なお、タブのクローズはクローズボタンに頼らなくとも、タブをマウスでミドルクリックすることによっても行うことができます。

タブのクローズボタンの表示形式は about:config により以下の変数により制御できます。

browser.tabs.closeButtons【数値】
0: アクティブなタブだけにクローズボタンを表示
1: 全てのボタンにクローズボタンを表示(デフォルト)
2: クローズボタンを表示しない
3: タブバーの端にクローズボタンを表示(Firefox 1.x 相当)

他にも以下のような設定が可能です。

タブのオーバーフロー制御と一覧表示

Firefox 1.5 まではたくさんのタブを開くと、全てを表示しようとするためにタブの幅が小さくなってタブの識別が困難になっていました。Firefox 2 では一定数以上のタブを開くとオーバーフロー処理が行われ、タブが横スクロールするようになります(図3)。左右の小さな三角をクリックすればスクロールさせられることができることは見た目は明白ですが、正直言ってあまり使いやすいものではありません。タブの上でマウスのホイールを回転することによってもタブをスクロールすることができるのでこの方法を覚えておくと良いでしょう。

タブの一覧

また、タブバーの右端の下向き三角ボタンをクリックするとタブの一覧が表示されるのでここからタブを選択することも可能です。

閉じたタブを元に戻す

タブに関する大きな改善として、閉じたタブの復元が挙げられます。閉じたタブの復元はタブのコンテキストメニューまたは履歴メニューの「最近閉じたタブ」から行うことができます。復元されたタブは表示ページだけでなく、タブの位置やページの履歴、スクロール位置も含めて復元されます。

Undo Closed Tabs Button

ただし、これらのメニューへのアクセスは若干手間がかかるので、頻繁に使用する場合はタブ関連の拡張機能を導入すると良いでしょう。例えば Undo Closed Tabs Button(スクリーンショット)や Tab Mix Plus ではツールバーに専用のボタンを配置できます。

セッション管理

従来は拡張機能を導入しなければ使用できなかったセッション管理機能が Firefox 本体に追加になりました。セッションとは、タブの状態のことであり、タブごとに表示していたページはもちろん、タブ毎の履歴情報も含めてこれらを容易に復元することが可能です。先に紹介した閉じたタブの復元機能もこの機能を利用しています。セッション復元は以下のケースでも利用できます。

スタートアップ
Firefox を起動したときの動作は、従来はホームページを開くか、空白ページを開くかを選択するしかできませんでしたが、Firefox 2 では前回のセッションを復元することも選択できるようになりました。また、これに伴い、起動時のページ表示方法とホームページの定義が独立して設定できるようになりました。
起動時の設定
リスタート
新しい拡張機能をインストールしたり、Firefox 自身が自動更新によりアップデートされた場合に Firefox を再起動を促される場合がありますが、その場合は再起動時にその時点のセッションが復元されるようになりました。
クラッシュ
残念ながら、たまには Firefox がクラッシュしてしまうことがありますが、クラッシュ後の起動時に前回のセッションを復元することができます。この場合、起動時にダイアログボックスでセッションを復元するのか、新たなセッションを開始するのかを選択することができます。
クラッシュ時のセッション復元

セッション管理で保存・復元される情報は以下になります。

  • 開かれているすべてのウィンドウとタブ
  • 各ウィンドウの幅、高さ、位置
  • 各ウィンドウの、スクロール可能領域内のスクロール位置
  • タブの履歴
  • Cookie
  • フォームに入力したテキスト
  • ダウンロードの再開

とくにフォームの内容を復元してくれるのは非常にうれしい機能です。なお、デフォルトでは SSL で保護されたページの情報の Cookie やフォームは復元されません(参考)。


Firefox 2 の新機能(2) 検索、フィード、フィッシング対策、スペルチェック

最終更新: 2008年3月9日(日) 23時19分

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