Thunderbird 2: 「索引を再構築」でタグなどの情報を失う可能性

2007年1月28日(日) 22時53分 by level
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msf ファイルを削除する(= Thunderbird 2 の新機能「索引の再構成」を行う)とメッセージの一部の情報が失われてしまうことがあります。

msf ファイルと「索引を再構築」

Thunderbird 2 Beta 2 ではフォルダのコンテキストメニューからプロパティ→一般情報→「索引を再構築」で、msf ファイルの再作成を行うことができるようになっています。Thunderbird など、Netscape/Mozilla 系のメーラは、メッセージの管理をメッセージ単体である Mbox ファイルと、索引情報である msf ファイルで行っています(例えばファイル名はそれぞれ Inbox と Inbox.msf)。msf ファイルには、メッセージのタイトルや日付、各種フラグなどメッセージペインに表示される情報が格納されているようです。

まれに、この二つのファイルの間に矛盾が生じると、メッセージが行方不明になったり、いろいろな問題が発生することになります。これを解消するには、従来はプロファイルフォルダから msf ファイルを手動で削除する必要がありました。Thunderbird 2 からは UI からこの処理を行うことができるようになったわけです。

Thunderbird 2 Beta2: フォルダのプロパティ

msf ファイルと共に失われるもの

Thunderbird 2 Beta 2 リリースに関するコメントで明らかになったのですが、Thunderbird の msf ファイルを削除すると一部の情報が失われるてしまう危険性が、従来に比べて高くなっています。というのも、Thunderbird 2 で導入されたタグの情報の一部は msf ファイルにしか保存されないためです。

まず、Thunderbird 2系に移行した直後は、既存のメッセージに付けたタグは msf ファイルにのみ保存されます。一度そのフォルダを最適化するとメッセージ本体のヘッダにも保存されるようになります。新規に受信したメッセージは最初からヘッダと msf の両方に保存されます。ただしヘッダに保存できるタグの情報は80バイトまでなので、それを超えると超えた分は msf ファイルにだけ保存されるようになります。

結果、msf ファイルを削除する(=索引の再構成)とその情報が失われてしまいます。

私の知る限りでは、msf ファイルの削除により以下の情報が失われてしまいます。

  • メッセージタグのうち80バイトを超えたもの(X-Mozilla-Keys ヘッダが無い場合は全てのタグ)
  • ジャンクメールフラグ(Bug 195737
  • X-Mozilla-Status/Status2 ヘッダを持たないメッセージのフラグ類(既読、返信済みなど)。
    Mbox ファイルをインポートではなく、ファイルを直接コピーして取り込んだ場合は X-Mozilla-Status/Status2 ヘッダを持たない場合があります。ただしこれは、フォルダの最適化を実行すると解消されます。

Thunderbird 3 へ

2008/11/23追記: Bug 449768 – Reindexing should save message metadata (junk-related, tags, etc.) の修正により、この問題は解決された模様です。Thunderbird 3 Beta 1 以降で有効になるでしょう。

最終更新: 2008年11月23日(日) 10時38分

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