Thunderbird 2.0 のタグ

2006年8月8日(火) 23時50分 by level
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Tags: Tips, Thunderbird

Thunderbird 2.0 Tag: ツールバー Thunderbird 2.0 の目玉機能の一つ、タグについて簡単にレビューしてみます。まだ Alpha 1 の段階なので完成度は低いですが、基本的なところはできています。

なお、2.0 Alpha1 を普通にインストールすると既存1.5.0.xの環境を上書きしてしまいます。日本語版1.5.0.xで使用していたプロファイルで起動しようとすると XML パースエラーが出ます。2.0で追加になったタグ関連ででているので、言語パックの関係と思い英語モードに変更すると(-UILocale en を追加)無事立ち上がりました。

タグと従来のラベルの関係

タグは、従来のラベルを包含する形で実装されており、従来のラベルがメッセージ一つにつき1個しか設定できなかったのに比べて、タグは何個でも設定することができます。従来のラベルの延長という使い方でも複数設定可能ということで大幅に使い勝手が向上しています。

タグの設定

タグの設定は、メニュー(ツールメニュー、コンテキストメニュー)またはツールバーのボタンから行うことができます。デフォルトでは従来、ラベルとして定義されていた、Important、TO DO、Later、Personal、Workの五つが用意されています。任意の新しいタグを追加することが可能で、日本語でも大丈夫です。タグの削除は設定画面から行います。

Thunderbird 2.0 Tag: 設定画面

タグの活用方法

タグをどう活用するかですが、検索やメッセージフィルタの条件やアクションにもタグが指定できるようになっているので、基本的には検索フォルダでタグを検索するというような使い方になるのではないかと思います。ただし、Gmail のようにタグだけで済ませられるかというと、やはり、メッセージの管理が Mbox ということで、ファイル(フォルダ)サイズを意識しなければならず、単一(または少数)のフォルダ+タグによる管理というのは難しそうです。Thunderbird が Mbox を自動的に分割したりして、データベースの心配をしなくてよくなればタグに移行できるかもしれませんけど。しばらくは、フォルダによる管理+タグを試行錯誤していくことになると思います。これまでは、検索フォルダでフォルダ横断的な管理もやっていましたが、これを、まずタグで分類、検索フォルダで収集というように分類と表示を分けてできるようになるのはメリットかもしれません。

タグの管理方法

タグがどのように管理されているのか調べてみました。メッセージのソースを見てみると、従来の X-Mozilla-Status と X-Mozilla-Status2 に加えて、X-Mozilla-Keys というヘッダが追加になっていることが分ります。ここで、あるメッセージに組み込みタグである Important と、ユーザ定義の Bugzilla 、えむもじらというタグを追加してみると以下のようになります。

X-Mozilla-Status: 0001
X-Mozilla-Status2: 00000000
X-Mozilla-Keys: bugzilla $label5 &megwgdccmfgwiq-                                               

組み込みのタグはローカライズされることもあり、 $label1 のようなシンボリックな名前になっています。ユーザ定義タグはそのまま記録されます。日本語の場合はエンコードされて記録されます。スペースを含むタグはアンダースコアに変換されてから記録されます。

タグの本体の情報はというと以下の pref で管理されていました。

mailnews.tags.タグ名.color
mailnews.tags.タグ名.tag

先の3種類のタグは以下のように保存されています。

user_pref("mailnews.tags.$label1.color", "#FF0000");
user_pref("mailnews.tags.$label1.tag", "Important");
user_pref("mailnews.tags.&megwgdccmfgwiq-.tag", "えむもじら");
user_pref("mailnews.tags.bugzilla.tag", "Bugzilla");
タグの更新方法

最初驚いたのは X-Mozilla-Keys の更新がリアルタイムで行われていることで、単純なテキストファイルである Mbox 上で、どうやって可変長のデータを更新しているのだろと思ったら、実はこの X-Mozilla-Keys というヘッダにはちょうど80バイト分の領域が常時確保されていました。ここに上書きしていたわけです。では、80バイトを超えるような数と長さのタグを設定したらどうなるかというと、80バイトを越える部分は書き込みされませんでした。でもタグは正しく認識されており、おそらくあふれた部分は msf で管理されていると思われます。試しに msf ファイルを削除してみると、案の定あふれたタグは失われてしまいました。

私の知る限り、msf ファイルにしか保存されていない情報は他にはジャンクメールのフラグ情報だけです(他のメーラから、インポートではなくファイルコピーで取り込んだメッセージのように X-Mozilla-Status ヘッダの無いメッセージの各種情報も msf ファイルに保存されます)。たくさんのタグを使う予定の人は msf の削除には気をつけたほうがよさそうです。ちなみに、Thunderbird 1.5 までの Mbox には X-Mozilla-Keys というヘッダは存在しないのですが、これはフォルダの最適化を行うと自動的に追加されます。

タグに関する問題点など。
  • メッセージビューからはユーザ定義のタグによる絞込みができない。
  • タグ本体を削除すると、メニューに空タグが残る(しかもそのタグを設定できてしまう=表示が空欄になっているだけ)。これは再起動すると消える。
  • タグ本体を削除しても、メッセージヘッダにはそのタグが残っている。
  • タグのリネーム、色の変更ができない(UI が無い)。
  • メニュー上のタグの並びに規則性が無い。

以下、タグ以外のメモ。

  • メッセージフィルタの条件に「Match all messages」というラジオボタンが追加になり、全てのメッセージを対象とする様なフィルタが容易に記述できるようになった。
最終更新: 2007年1月26日(金) 22時18分

コメント (3)

1 8/09 01:34 名無し
(c1) [2006/08/09 01:34:09] by 名無し

X-Mozilla-Keysやprefにタグ名がべたに書き込まれるようですが、こうなるとタグをリネームしたときどうなるの?という点が気になりますね。

2 8/09 12:44 level@管理人
(c2) [2006/08/09 12:44:25] by level@管理人

現状ではタグのリネームという概念はありません。
リストから削除→リストに追加という流れになります。
この場合、メッセージにはリストから削除したタグもそのまま残っています。
リストにタグを再度追加するとまた見えるようになります。
タグを直接メッセージに埋め込むことにより、メッセージを他の環境に移動させた場合もタグがそのまま移動になります。
ただし、フィルタではリストに登録したタグしか指定できないので、リストに載っていないタグは何の意味もありません。

・リストに対するタグの管理(フィルタで使えるのはここで管理されているもの)
・メッセージに対するタグの管理(ヘッダで管理。リストとは無関係)
が混在するややこしいことになっています。

3 8/09 22:17 うひょ
(c3) [2006/08/09 22:17:30] by うひょ

タグは会社の管理部門では便利そうですね。総務とか品質管理とか安全衛生とか、営業部門でも便利かも知れません。特に毎月同じ文書を微妙に違う件名でよこす人のメールはメールの件名でソートできないですから。

1日に数十のメールを振り分けたり、情報連絡やら正規文書やら課内、統括支店、地方支店、本社、本社の各部門、業務内容ごとのお客さん対応の違うものの分類。転送するだけ、読むだけ、転送して集約が必要なもの、直ぐ消していいもの、半永久保存、契約書の変更や更新・・・締め(第一営業日、第二営業日、第五営業日、10日、20日、月末)などなどなどなど・・・

余りに分類しなきゃならないものがあり過ぎて、受信した時にタグをつけて、探す時はタグでソートしたりしたいです。

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