Opera のパーソナルフォルダ
先日の Opera を使い込んでみるで、パーソナルバーにブックマークのフォルダを配置したときの動作についていろいろ書きました。
パーソナルバーのフォルダをクリックすると、フォルダの中身がそのすぐ下にドロップダウン表示されるのですが、その量が多い場合は、ドロップダウンリストがフォルダの右側、かつ少し上にはみ出した位置に表示されます。これはフォルダをクリックしてそのままマウスを下に移動させて選択という一連の動作を妨げる非常にまずい設計といわざるをえません。Firefox の場合、ドロップダウンリストは常にフォルダの真下に表示されます。
Opera では、全てのツールバーを上下左右のいずれの位置にも配置できますが、これが影響しているような気がします。もしパーソナルバーをウィンドウの下部に配置したならば、Firefox のように常に下に表示する動作は実質使い物にならないでしょう。そういう場合を想定して、下側が詰まっていれば上にはみ出す仕様になっているのかもしれません。左右に配置した場合も同じような動作です。ところが、左右に配置した場合には、現状の仕様でもまずい現象が発生します。スクリーンショットを見てもらえばわかるとおり、フォルダの直下にフォルダが開かれるのですが、それによってその下の項目が隠れてしまいフォルダを開いた状態では他の項目にうまくアクセスできません。要するに、上下左右配置などとお好きな形式をどうぞといいながら、細かい使い勝手についてのケアはあまりなされていないということでしょう。おそらく、上部以外にパーソナルバーを配置している人は10%にも満たないように思いますが、その小数の人の便宜のために、その他大勢が迷惑をこうむっているという気がします。
もっとも、フォルダの中のサブフォルダを開く場合は、通常右に開くところが、右にスペースがない場合は左に開く、というのはたいていのツールでも同じ動作です。マウスを右に動かして選択しようと思ったら、フォルダが左に開いて、チッと舌打ちをするケースは良くあると思います。このようなケースの UI は永遠の課題でしょうか。
ここでどのツールでも持っている、「ファイル」等のシステムメニューの開き方を少し調べてみました:
- 基本は真下に開く
- 下に余裕が無ければ真上に開く
- 上にも下にも全体を表示する余裕が無い場合、どちらか広いほうに表示し、あふれた部分はスクロールで対応
となっており、どのツールでも同じ動作でした。いずれの場合も、横にずれたりメニューバーにかかるようなことは無く、メニューを開いた状態でもメニューバーの横方向のアクセスを妨げることはありませんでした。
ここまでのまとめ
以下のエントリを含めたここまでのまとめです。
良いところ
- インポートしたブックマークの並びを復元できる
- タブの多段表示ができる(使わないけど)
- マウスジェスチャが標準で使える(ほとんど使わないけど)
だめなところ・改善が必要と思われるところ
- ブックマークのインポートでファイルやフォルダを指定する必要がある
- Firefox のプロファイルフォルダを見つけられない
- パーソナルバーの自動改行(オーバーフロー)のデフォルトが自動改行しないのため、項目が多いと判別不能となる
- パーソナルバーの大きなフォルダを開いたとき、右隣かつ上にはみ出して表示される
- フォントの設定が若干紛らわしい
- textarea のスクロールでバグ(テストページ、スクリーンショット、環境:Windows XP SP2)
- 日本語の両端揃えがぼろぼろ
- タブバーのエクステンダーは使い物にならない
- 標準のスキンである Opera Standard では、スクロールバーのバーにマウスをのせると色が薄い黄色になってしまい、視認性に大きな問題がある
あらら、だめな点が圧倒的に多くなってしまいました